バレエに思うこと

バレエを観ることに目覚めたじいさんです

ジゼル

自分の最初の頃のバレエの印象は、チャイコフスキーから入ったこともあり、煌びやかな、豪華な衣装や舞台装置の中で踊るというものでしたから、ジゼルを初めて見た時の、舞台装置の素朴さ、衣装の素朴さ、第二幕のウィリーの世界の辛気臭さに馴染めず、なんでこれがロマンバレエ作品の名作なのかと思いましたが、バレエ系Youtuberの話やググって調べたりしていくうちに、作品の真の意味がわかってきて、自分もその名作の意味に納得しました。

特にジゼルが明け方墓に戻る際に手渡す花一輪は哀愁感漂うものがあり、せり下がり機で降りてゆくジゼルが顔と手だけが残った状態で花を手渡しそのまま消えていく情景は涙なしにはみられません。この情景はまだYouTube動画でしかみたことがなく、日本国内でせり下がりで墓に消えるジゼルが見られるのか、興味のあるところです(少なくとも東京文化会館にはないようです)。

こうなると、ウィリーの女王であるミルタにも「よほど辛い死に方をしたんだろうな」と同情してしまい「存分に踊ってくれ」と応援したくなります。