44カ所50公演
2024年10月31日から12月27日までの間にキーウクラッシックバレエが日本国内で公演した回数です。
戦時下の本国を思い、過酷なスケジュールで踊り続けるダンサー達を見ると応援の心と共に、ウクライナに1日も早く平和が訪れることを祈るばかりです。
バジル
一般人:イタリア料理に使うね
バレエファン:キトリ
ファラオの娘
ブルーレイでボリショイ版を見たのですが、単に探検家がアヘンを吸って見た夢の話だけではないような気がします。
太古のピラミッドの棺の中で眠るアスピシア王女、王女には相思相愛の貴族がいた。しかしエジプト最強の王は、国力拡大のために王女を他国の王に嫁がせる。
棺は「エジプト最強の王の娘」のものとなっているので、結婚する前に、アスピシアは死んでしまったのだと思う。
そして相思相愛の貴族もアスピシアと前後して、不幸な死に方をしてしまったのでしょう。
無念な思いで死んだアスピシアの思いが悠久の時を経て、相思相愛の貴族と同じ同期を感ずる探検家の夢に現れて、アスピシアの思いを成就させた。
こう考えるとアスピシア出現の時や帰棺の時の穏やかな音楽、投げキスをして迎え入れるような出現、投げキスをして満足そうな、しかし寂しそうな帰棺シーン、そして探検家が呆然と歩くシーンまでが、しみじみとして感じ入るものがあります。
もしかしたらピラミッドに避難するきっかけとなる突風からしてアスピシアの「思い」がなせる技かもしれません。
海賊(Le Corsaire )
海賊と言うと七つの海を股にかける荒くれ者という感じですが、この海賊の活動場所は地中海の中のイオニア海。それもプロローグとエピローグの2回難破している。格好いいけど情け無い海賊だなあ。
それでもって第一幕はアドリアーノの女奴隷市場で第三幕はパシャのオダリスクと「なんと悪趣味なバレエが存在するものだ」と最初見た時は思った。
尤も作品作成当時はこの環境が普通だったかもしれないけどね。
だからyoutubeなんかでも海賊の全幕ものは見たい気が起きなかった。
それでも、あの第二幕のグランパドドゥは好きだったけどね。
ところが、そのうち、第一幕の奴隷のパドドゥやオダリスクのパドトロワを見るうちに女奴隷を扱っている作品なのに面白く感じたり、美しく感じたりするようになってしまった。
ググってみたら、リッカルド•ドリゴ、レオ•ドリーブ、チェザーレ•プーニといった有名バレエ作曲家やオルデンブルグという作曲の才能ある公爵が作曲した曲が有名な踊りの曲として加えられているのでした(レオン•ミンクスの曲が入っているものもありますね)。
そのうちに海賊の全幕ものを見るのにも慣れてしまって、ランケデムの「金を払え」のマイムがないボリショイバレエの奴隷のパドドゥが物足りなく思えたりしています。
やはり素晴らしい作品ではありますね。
ついには、継ぎはぎのあるバレエ作品なので、バレエ団によりいろいろなバージョンがあってYouTube で探し回ったりするようになってしまいました。
ところでアドリアーノってググると海に面していないように見えるけど、当時は海に面するぐらい大きかったのかな?それもイオニア海から遠く離れていて、エーゲ海に近い。尤も、海は繋がっているけどね。
ドラゴンクウェスト
新国立劇場でドラゴンクウェストを観ました。ゲームをバレエ化して面白いかと名前を聞いた時思いましたが、実に面白い。元々バレエは神話や物語の題材が多いですし悪の化身も良く出てきますしね。
これに泣きあり、笑いありで、最後はハッピーエンド。クラッシック形式のバレエで華もあり、感動して夢中で手を叩いていました。
演奏も良かった。
自分が思うにアメリカあたりでやったらもっと声援がでるのではないかと思います。
新国立劇場は観客が大人し過ぎるのではないかと思いました。自分を含めて。
ただちょっと死ぬ役が多いかもしれません。
もっともラ•バヤデールでは寺院破壊と共にみんな死んじゃうんですけどね。
ブルーバード
眠れる森の美女にあるブルーバード•グランパドドゥ、赤頭巾ちゃんや長靴を履いた猫が1曲で終わっているのに、なんでブルーバードだけがグランパドドゥ形式なのか。
まず、ブルーバード、日本では青い鳥ですが、チルチル•ミチルが踊るわけではないんですね。
ブルーバードとフロリナ王女、ググると、魔法でブルーバードにされてしまったシャルマン王が塔の中に閉じ込められた愛しのフロリナ王女に会いに行く話。数々の困難を乗り越えて結ばれる2人ですが、このブルーバードの場面は2人の絶望的な境遇の中で、それでも愛を育んで行くという感動的な場面ですね。特に、フロリナ王女のバリェーションは、鳥のさえずりをフルートで表現し、その声を聞いてフロリナ王女が心をときめかせるという感動的な場面だと思います。耳に手を当ててブルーバードの声を聞く王女の姿に強い愛を感じます。
オーロラ姫の結婚式にも大変ふさわしい話であり、グランパドドゥ形式でも納得できる構成ではないかと思います。
コッペリア
ジゼル、ラ•バヤデールと見て、何か明るいものはと探したらコッペリアが見つかりました。
一幕のスワニルダのコミカルなバリェーションもいいですが、そのあとのマズルカやチャルダッシュ、スラブ変奏曲が好きです。
マズルカやチャルダッシュなんて白鳥の湖に出てくるのは知ってましたが、他の作品にも曲を変えて出て来るんですね。
コッペリアはコミカルでハッピーエンドでいいですね。パリ•オペラ座バレエのバール版を見るまではそう思っていました。
曲は同じものを使っているんでがね。順序は違っているみたい。